「経済成長」という言葉の罠
選挙や、会社の経営報告などで語られる
「成長戦略」
「未来はもっと良くなる」
と聞くと皆さんどんな印象を受けるでしょうか?
明るい未来、強い希望を感じる方もいるかもしれませんし、
耳タコになるほど聞いた言葉に
しらけた印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれません
なぜ「右肩上がり」といわねばならぬのか
下記動画で、非常に面白い議論がされていました
https://www.youtube.com/watch?v=IF80xoYrrAc&t=628s
議論されていたのは、
・日本はこれまで人口が減ったことがない
・これからとんでもないスピードで進む未知の人口減少を経験することになる
・経済が右肩上がりになることが望ましいが、
消費人口が減り、労働人口が減る社会で
右肩上がりに成長する客観的根拠は見当たらない
・政治家、経営者も理解しているが「成長する」と言わざるを得ない
例えば、経営者が「成長しません」というと誰も株を買ってくれない
現在社会は「株主資本主義」
少し極端な議論かもしれませんが、的を得ている様にも感じます
五濁悪世
では、仏教ではどう考えるのでしょうか
もしかしたら「未来は右肩上がり」というのが皆さんの常識かもしれませんが、
仏教では逆に考えます
阿弥陀教に「五濁悪世」という教えがあります
五濁とは、
- 劫濁(こうじょく)。時代の汚れ。飢饉や疫病、戦争などの社会悪が増大すること。
- 見濁(けんじょく)。思想の乱れ。邪悪な思想、見解がはびこること。
- 煩悩濁(ぼんのうじょく)。貪(とん)・瞋(じん)・痴(ち)等の煩悩が盛んになること。
- 衆生濁(しゅじょうじょく)。衆生の資質が低下し、十悪をほしいままにすること。
- 命濁(みょうじょく)。衆生の寿命が次第に短くなること。
(引用)WikiArc
仏教では、時間が経つにつれて、五濁が盛んになる、と教えられています
昔は、「未来は右肩上がり!」と強く信じていたので、
この教えがピンときませんでしたが、
今の私には、この教えは、とても、実感として、正しく感じられ
深く共感します
経済が右肩下がりになったら、不幸せになるのでしょうか?
そうではなく、上手に成熟していくことができるのではないかと期待します
もちろん、だれも経験したことがない世界で、
だれも正解を持っていません
ただ、闇雲に、お金、成長を追い求めるのではなく、
本当の幸せは何なのか、
放っておいたら五濁が盛んになる社会で、如何に生きるべきなのか、
しっかりと考えていきたいと思います
南無阿弥陀仏