仏教とは何か
皆さんは、仏教と聞くと何を想像されるでしょうか?
お寺で、お坊さんが意味が分からないお経をあげている。
お葬式、座禅、瞑想、などなど、
人さまざまかもしれません。
これは簡単なようで難しい問題です。
ただ、これから仏教を学ぶには、そもそも仏教とは何かを明確にしておくとよいかもしれません。
仏教には3つの側面があるといわれています。
一、仏の教え(仏之教、仏による教え)
最初の「仏の教え」は、仏陀によって説かれた教え。
「仏陀(釈尊)の宗教」という意味です。
教主である仏陀釈尊に中心をおいた見方です。
一、仏の説かれた教え(仏即教、仏という教え)
これは、仏陀釈尊は何をもって仏陀となりえたのか。
それは自らの悟りの法によって仏陀たりえたわけなので、
その説かれた内容=法(真理)そのもの
「真理の宗教」という見方です。
一、仏になる教え(成仏教、仏になる教え)
苦しみと悩みによって、現在迷っている我々が、
真理を悟った仏陀釈尊と同じく、成仏する。
「衆生(しゅじょう:一般の人々)成仏の宗教」という見方です。
ここでの成仏は、一般にイメージされる死ぬことではなく、
仏(悟った者)に成るという意味です。
これらの3つは、分けられるものではありません。
仏教には、この3つの側面があるということを意識することで
より仏教を理解しやすくなるように感じます。
特に、仏陀の説かれた法を学び、実践することによって、
現在、迷っている自分自身が救われていく。
自分自身の問題として、取り組むことの大切さを改めて感じます。
南無阿弥陀仏